Sugar&Spice GUMBO趣味あまから手帳「滋味風味」
すぐそばにあるBluesやHumor、その他もろもろの雑談横丁。
このところ、フィギュアスケート関係の話が多いです。
「あまから」といいつつ、言いたい放題の辛口御免。
その上不定期。気まぐれワガママ放題の無法地帯。
どうぞ大目に見てください。

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福岡レポート2…Where is my GOD? 11:33

さて、昨日の続きです。
思えば昨年の「ジョニー台風」上陸時は、ファッション誌や糸井重里氏の「ほぼ日新聞」などの取材がわんさか入り
写真集のための緒方秀美さん撮影などもあったんだ。
(母さん、あの写真集、どこへいったんでしょうね…)
今回は東京中心ではなかったからか、そんな取材はほとんどないようで
まああの酷い連れ回しブリもちょっと気の毒だったのでほっとしていますが、
同時期に来日していたGAGA様とグンちゃんばっかりのマスコミを見ると
ああなんて手のひらを返したような軽薄ぶり…と思わずにはいられません。
マス的には、ジョニーは美味しくなかったと言うことか。

さて、中原中也のサーカスですが
中原中也自身の視点は、まさに神様か仏様のよう
時間を超えて今目の前のひとときが
刹那で享楽的ですぐ風の中に消えてしまうことを知っています。
茶色い時代がいくつ続いても同じように人は口をあんぐり開けて
サーカスという見せ物を面白がる小さな生き物です。
でもだからこそ、その瞬間がセピア色になっても残しておきたいほど
純粋で混じりけが無く、楽しみを分かち合う時なんだと
そしてそんな時をいくつもいくつも繋げていくことが生きていくことだと
ゆあ〜ん ゆお〜んと、ほんとに単純な運動に象徴されるように。
「ノスタルヂイのない写真はダメだ」といったのはアラーキーですが
その中で、神はどこかと必死で探すのが
アーティストだと私は思います。

紛れもなく、FaOIのスター達は、アーティストでした。





*ジョニー・ウィアー
正直言って、昨年でもう一生生ジョニーは無理かも、とあきらめていたし、もし観られても
それが「すばらしい滑りを見せてくれるジョニー」なのかどうか、あまり期待しないでおこうと思っていたのです。
2年連続で競技をスキップするということは「滑りの技術向上の放棄」ではないか。
もう世代交代や4回転挑戦が当たり前になっているこの時に。
そんな中での「彼のきらめき」とは何か?
私の大好きなCMのキャッチにあるのですが

    「勝つのは、誰だ。
     勝利とは、何だ。」

そもそも、どうして私は彼のスケート、そしていろんな人のスケートに魅了されてしまうのか。

     「フィギュアスケートとは、何だ。」

いろんなことを抱えたまま「とにかく生を観る、一緒の空間で同じ空気を吸う」ことを
最大の目的として入りました。

最初のプログラムは、紹介コールのあと「彼自身が編集した曲にのっての新プログラム」とのこと。
twitterなどでエディットピアフナンバーだと知っていたので、濃厚ロマン派のジョニお得意の感じかと予想。
暗闇から出てきた彼は、ベルベットの深い黒オールインワンスーツにオーガンジーの広いヒラヒラとした衿。
その衿が非常に、少年ぽい。オープニングから2度、驚愕しました。
若い。そして、痩せた。絞ってる。
最初登場の歓声と拍手の後、なんからの手拍子などを用意していた私たちは
ニュースやら実況やらインタビューやらのオーバーダビングした編集テープに、とまどい。
全てがわかったわけではないけれど、様々な今までの彼の奇跡だったことは容易に想像が付きました。
滑り出し動き出した彼は、私にはとてもスピードがあってキレがあったように見えた。
(もたもたした感じが全くしなかった)
そしてそこここに白鳥やポーカーフェイスやフォーリンエンジェルやI Love You,I Hate Youの印象的コレオが散りばめられていたのです。
とても上品でロマンチックでジョニー印満載で、「何か」はほとばしって飛び散る。
今までの汗と涙と歓声と才能とドラマが、いっしょになったしぶきがキラキラと。
私が印象的だったのは低いスピンとバレエスピン、もすこしみたかったバタフライなど…
といったら実はウソになります。
一番印象的だったのは、目の前のリンクサイドを滑っていったときの
全神経を集中してキリキリの力を出そうと演技に没頭する「顔」でした。
それはテレビで観た競技中の顔、よりも生で見た分、迫力の中の「力」だった。
ああ、この人はまだちゃんと、こんな顔をして滑っているんだ。涙が出ました。
そしてこのプログラムの後半にやっとエディットピアフのナンバー。私は知らなかったけれども
「水に流して=私は後悔していない」だそうで、これこそジョニーの心境そのものかも知れない。
前半は編集というより「コラージュ」的な(古いラジオから流れる感じをイメージしたと
質問に答えてくれたらしい)手法でのニュース原稿レトロ風味斬新テイストの導入で
中盤からはドラマチックにロマンチックに、自分のキャリアを総括して自分を演じてみせる、
まさにジョニー・ウィアーにしかできない離れ業でした。

そしてサプライズだったのが、アンコールのように次の「倉木麻衣コラボ」で
ジョニー再び登場。
EXなどでアンコールが鳴り止まずすぐ出てきてハイライトを見せてくれる、そんな感じ
(倉木麻衣ちゃんごめん)
これは一つ一つの技をきれいに見せてくれる、といった風情で
あの低い低い美しいシットスピンなども「あああああじょにいいい…」と感激。
ここか前か記憶があやふやなのですが(ピアフの方かも)
アクセルジャンプであの世界一美しい(と私は思っている)ランディングポジションが観られたのがまた感激。美しい。やはり美しい。

2部での登場は、1部とはまた違った「ジョニー真骨頂」のGAGAナンバー。
1回公演を観た人から「心してみてね。出オチの覚悟してね」と忠告を受けていたので(爆)
もうどんなもんがでてくるのやらと思っていたけど
今までの「悪夢」よりかはずっとずっと良かったんじゃないの?という印象。
スケスケのボディスーツにエレキングとか海鼠とかみたいにキラキラの模様が入ってる。
頭までがっぽりフード。私の印象「宇宙から来た海洋生物」
しかし、今までの金ぴかだーの肩パットいれーの羽つけーのちゅちゅつけーの、より
よっぽどシンプルで動きがキレイに見えるよ。
そしてこのナンバー私的にはあまり好きではなかったのですが、そこは生、
迫力が違いました。特にリンクをどんどん叩くとか
ジョニーポーズでざーっと滑るときにむねをどんどん叩くのとか
ホントに狂気・エキセントリック・破壊衝動、そんなものがぐはーっと押し寄せて
初めてこのプロを理解した感じです。
もうひとつ、モジモジ君のフードを外して髪の毛をふわっと振ったとき、
完全にもってかれました…(スケートじゃないんかい!)

エンディングでは黒×ピンクの全員おそろいコスチュームがジョニぴったりで
リズム感は相変わらずランビの半分でしたけどw
もの凄く楽しそうでした。ええ、こころからうまくいって仕方がない!楽しい!って感じで
1列になって手を繋いで長辺のリンクをざーっと滑っていくときも
ジョニは真ん中でみんなをぐいぐい引っ張るぐらい真っ先に飛び出していて
そのはしゃぎップリはほんと「少年」みたい。
こんなに初々しく瑞々しいジョニーを観られるなんて。本当に思っていなかったんです。

「ああ、あんなに楽しそうだよ!!よかったねえ!!」(←まるで保護者)

そしてタンメンさん(新潟)のバナーは思いっきり振られ、黄色いタオルと団扇はわたしの歓声と共にゆれ、
私は今回ホントにわかりましたが、モロゾフコーチが安藤美姫の演技を見る時みたいに
身体を滑りと共に動かし目は凝視、
さらには、一番近くに選手がきたときには
「思いっきり息を吸い込んで同じ空気を共有する」という
観てられないほどのバカップリだったことを正直に告白します。
だって、同じ空間にいたんだもん。同じ3次元に!!


まとめますと、今回のジョニーは私を大きく裏切って、本当にすばらしく、「生」を堪能させてくれました。
ジョニーの「生」は、びっくりするほどのその「容量感の美しさ」にあります。
ファンのひとり、あきらさんが言われてたんですが
「人体として美しい」。
それもね、ビジュアルが、とかバランスが、とか筋肉が、とかじゃないんです。
生身のタッパが「そこに在るもの」としてしかも生物として力強く動きしなやかにしなる
パワーというか。そのパワーがハンパなく強力でした。
女っぽいとか線が細いとか、全然全く違います。むしろ線はとても太く
しなやかでたっぷり墨を含む大きな筆で、繊細なところも太いところもぐぐぐっと書き上げる
そんな印象すら持ちました。

もう一つは、タイトルの「神はどこにいるのか?」です。

今回のジョニーで(1回だけで偉そうかも知れませんが)つくづく思ったのは
なんてこの人は多面的な人なんだろう、という事。
オープニングとエンディングのはしゃぐ顔、ジョニーエディットナンバーの震える自分を抱きしめる顔、
グラマラスでエキセントリックなPOPSTARをしてしまう顔、そしてその演技の真剣に没頭する顔、今回だけでももう
まるでダイヤモンドのブリリアンカット。光を当ててキラキラと様々な色を輝かせているのかと思う。
おそらく彼自身、この世界で一番の「謎」は自分自身なのじゃないかと。

ランビは自分の外高くに「神」がいて、自分自身の存在や意味を疑問に思ったりはしないでしょう。迷いが無く、自分の表現をフィギュアスケートの神に問うていく事で、彼の真実はきっとそこにある。
キャンデロロ様の神は、オーディエンスとの間にあるのかも知れない。自分が滑る、見せる、楽しんでもらう、そこでのインタラクティヴにこそ、「真実の時間」があるのだろう。
荒川静香の神は「届ける」事なのかも知れない。彼女の演技は「聴衆」と「何を届けるか」ということが明確で、その完成度を決して妥協しない。プロの職人仕事だ。
闘いの中に「神」がいるのは、ライサチェックなのかも知れない。

ジョニーはきっと「自分自身でいること」を徹底的に追求するだろう。自分の謎、不合理、悩み、恐怖、不安、だからこその愛情、喜び、スケートとは何か、自分の美、醜、そのようなものまですべて、「作品」にかえていくことで彼は彼の「神」と対峙しようとしている。

ツイッターで言ったけど、
「ジョニーは彼自身であることの小ささを表現するから愛おしい。
ランビは彼自身の小ささを神に問うから神々しい」


サーカスの芸当は、いつか終わります。
でも、そこで観る「私の神はどこに?」と問いかけ続ける演技の数々は
それは全て私たちの生きている場面そのもので
だからこそノスタルジックだけど永遠に胸を打つのだと思うのです。













| figure skating | comments(4) | - | posted by satosugar
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Comment








さとさんありがとう!!!
私のバナー、幸せ物!
本当に有難う。

そしてうらやましい。
正直に言うよ。
前回の新潟のジョニさんには
そこまでの気迫も気概も感じられなかった。
そもそも体もオフに入ったばかりのせいか、
絞りきれていなかった。
しかも、あの氷の皇帝エフゲニさんの
圧倒的技術、表現力。気迫の滑り。
それから奇跡のエンターテイナー
ステハンさんの艶のある滑り。
卑怯なくらい胸熱の「椿姫」。
みずみずしいトマシュさんやゆづるさんの滑り。
全てに辛口を承知で言わせて貰えば
「多少見劣りしていた」のは
事実だった。

でも、生のジョニさんを見れて
それだけでも凄く嬉しかったのも確か。
興奮しすぎて色々覚えていないくらいでした。
3回も見たのにジョニさんのところだけ
もやがかかってるかのごとく、脳内が
スパークしていました。

矛盾してるみたいだけど、
最高の気分でありながら、物足りなさも
感じていたのです。
だから「うらやましい」。
そこまで彼のソリッドなイメージが感じられる
演技を見れたことがうらやましいのです。

私もそんなジョニーさんが見たい!
そう思うからこそ、競技の復帰も
祈り続けてきました。
きちんと振り付けを受け、体を絞って、
密度の高いジョニさんを見たい!と。
今季はそれは叶いませんでしたが、
福岡ではそれに近いものが感じられる演技が
あったということだと、さとさんの
文章で強く感じました。

素晴らしい体験を共感させてくれて
本当に有難う!
そしてやっぱジョニーさんが好きだ!
大好きだ!w
posted by C | 2011/07/05 9:24 PM |
Cさんどうもありがとう!
こちらこそ、大事な応援バナーでしっかり応援態勢とらせていただいてめちゃくちゃありがたかったです。
自分一人だったらあの席もないし何も持たずに「ほー」って観るだけだったとおもうの。
本当に、みなさまのおかげです。

演技自体は、とにかく初めてなのでインパクトも強かったと思うし、何せいつもの視点とは全然違うので、迫力はあって当然なわけで
比較してどうか?というと、ちょっと100%の自信は…
でも、よく行かれている方や去年も観た方がそろって
「動きが良くなった」「シャープになった」「気迫がみなぎってた」というコメントなので
あながちはずれでもない気もします。
そういうのって、やっぱりちゃんと正直に伝わるものね。

昨年はまだ狂乱状態の中でその勢いとムーヴを利用して?いろいろ忙しかったし、本人自身も「あれもやってみよう」「こっちはどうかな」状態で
正直スケートに集中、という状態が足りなかったのかも知れないと思う。
そのくらい、今回ストイックだし真摯だと思うんですよ。

でも正直、競技に復帰することが良いのか悪いのか
かれがどう判断するかはわからないかもなあ…
もし復帰するのであれば今までのメダル、という目標よりも
もっと根本的に「自分を変える」(矯正する、のではなく、脱皮する、身を投じる的に)
意識を持ってのチャレンジが必要だと思うし
もう一度「無になってゆだねる」覚悟というか。
観ている分にはもう「ジョニー」というひとつの作品を目の当たりにしてじゅうぶんな気もするし、
でもこの先、止まってしまっては色あせてしまう。人間ジョニーが丸ごと表現だからこそ
やはり進むべきだとも思うんですよ

今回ね、もしかしたら、という片鱗も見えた気がします。
いやいろんな所的には「がんがれ!超がんがれ!」なんだろうけどね、まだまだ。

CさんのCD,もう涙涙ものです。
私、スティービーの「All in love is fair」は、そもそも大好きなんですけど、
ジョニーと重なるとまた格別で。
なんかぎゅううっと抱きしめたくなっちゃいますよね…
どうもありがとうございました。






posted by satosugar | 2011/07/06 10:09 AM |
ああああああ、読めば読むほどどうして私この場にいかなかったのだろうと!!!
初めてのショーがこの舞台ってきっと一生の宝物ですね。
この日のジョニーに会いたかったなぁ。と心底思いました。

あ、あと、私ミキチーのことは見るたびにダークな薄曇気分だったのが福井のショーでなんてキラキラしてるんだろ、とガラっと印象が変わったので、評価変わらずは意外でしたwwwしかし私は見てないので原因はわかりません。きっと単純にイマイチだったのでしょう(笑)休むこと決めていて身体がオフだったのもあるのかも。ってなんで私が言い訳w
posted by matae | 2011/07/07 2:39 PM |
>mataeさん
サンキューです!
マタエさんにも是非いつかお会いしたいです〜〜!!www
「観た方が良かった」「いままでといっしょ」「観た方ががっかり」
いろいろありますが、それも選手のコンディションや状況によるもんね。
だから今回ジョニーが初、というのもほんとラッキーだったかも知れません。
ミキチーはね、やっぱりテッペン獲ったしね〜、ジョニやその他の選手みたいに
「ガッツリ前行こう!」という気迫が少なかった気がする。
グランプリもでないしね。
もっと満々だたっら、印象変わったかも知れないですけどね〜
posted by satosugar | 2011/07/08 11:33 AM |
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