Sugar&Spice GUMBO趣味あまから手帳「滋味風味」
すぐそばにあるBluesやHumor、その他もろもろの雑談横丁。
このところ、フィギュアスケート関係の話が多いです。
「あまから」といいつつ、言いたい放題の辛口御免。
その上不定期。気まぐれワガママ放題の無法地帯。
どうぞ大目に見てください。

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「五輪がこれで終わってしまうのかと思うと、もったいない、と思うくらい濃厚な幸せな時間でした」 20:42
JUGEMテーマ:スポーツ
 
女子フィギュアフリーの演技が終わって、鈴木明子選手のコメント。

これと、同じセリフを観たことがあります。同じように思った人はいるかな?

私が最高峰と愛してやまないマンガ
『ピンポン』
海王の帝王・ドラゴンがペコとの対戦、決着が付く直前の試合中。
映画では、時間と空間を飛び越えて 二人が空の高み?で談笑している。

鳥が飛ぶ


「…ここはいい。

実に いい気分だ…

ヒーローは急速な成長を遂げる

焦りはない 

何もおびえる必要など無いのだっ


またつれてきてくれるか?

此処は素晴らしい。」


「かっこよかったぜ ドラゴン」

「そうさっ…」





この時間が惜しい、幸せだと思うほど
濃密な時。
それだけもう、勝ち負けではない至高の時とは
すべてにオープンで受け入れ、自分をも認め受け入れた瞬間なんだと思います。



キム・ヨナの演技にはもう完敗でした。
大好きなガーシュインナンバーというとこでもう、スイッチが入ります。

http://www9r.nhk.or.jp/olympic3/r/figure_normal.html?c=FSW010_854

途中八木沼さん(解説者)が「うんんん…」と言ったところがありますが
まったくわたしもそこで、落ちました。
それは、アッコちゃんの「リベルタンゴ」でも体験した感覚で

「これをフィギュアスケートだと忘れてしまう」

というくらいの圧倒的恍惚感です。骨抜き状態。恍惚。至福。

まるでほんとうに、どこかちがうところにつれていってくれているような
夢の中のような。そんな体験は他の選手にはありませんでした。

とんでもない得点が出ましたが、
ほ〜らやっぱりそうでしょ?
「好きになったら2割増し」の法則が働いているのです。

キム・ヨナの演技、何か既視感がある…
と思ったら、わかりました。

これは「ディズニーのアニメーション」だ。

あの1秒も止まらないなめらかな動き
情感たっぷりの「せつなくいとおしい」感情の表現
ユーモアと優雅な大げささ

アメリカの良心、自由と平等への共感性。
これが琴線に触れなくてなんだろう。

こう考えると、浅田真央vsキム・ヨナ という図式はプルシェンコvsライサチェックという図式以上に実は
「高度ワザへの配点」という範囲の問題ではなく、
美意識と価値観の激突ではないか。

浅田真央も「チャレンジャー」だった。本人の個性や良さを引き出すのではなく
高いところの目標に向かってそれを取得する、という志向。
前人未踏の高度技術を得れば先んじるという先進性。
共感よりも、絶対的価値への敬服。
思えば、タラソワ氏の「仮面舞踏会」「鐘」というセレクトもあまりにもストイックで
「共感みたいな甘っちょろいモノを狙ったり頼ったりするのは本物ではない!」
という技術(芸術)至上主義者のもの凄く高い理想論のような気がする。
「本物」が人間を超えたところにある、という美学。
「巨人の星」ですか?「アタックNo.1」ですか?といいたくなる前時代的だ。
そりゃ、ヤグディンのような成功例もあるのだが…それは「表現者」が成熟しての話。

しかし、世の中の多くの価値観は、そうではないのだ。
今回の採点方式も要するに「人の個性が生きるように」「いろいろな人に努力の間口を広げチャンスがくるように」という
まるで「ゆとり教育」のような採点ルールなワケだ。
AO入試で入れる個性もある。アッコちゃんなどはその最たるモノで私はそれが好きだ。
しかも、キム・ヨナのプロは、アメリカ・自由経済がイキイキしていた部分の
良心であるガーシュンとディズニー精神である。
「本物」は人間の中、人間と人間との間にあるのだ、という美学。
その「アメリカの良心」は、決していけないモノでも俗なモノでもくだらないモノでもない。
ものすごい「性善説」と「ポジティヴな世界観」でなりたつ、夢の世界なのだ。

しかし、日本はもう、「アメリカンドリーム」の
裏を見てしまっているのだ。
浅田真央の選択は、本人が無意識に選択した、この世の中の意識のように思える。
ここへきて、日本人は知っている。
「アメリカ式美意識」がすべてではないことを。
「ソ連式世界観」の大切であることを。
アメリカ的価値観については、そっちに振り切ってしまった反省があり、違和感がある。
確実に思う、日本人は、「理想」に飢えている。それはいちど、勝ちを得た人間が次に求めるモノだ。
しかし、韓国にその理想論はない。
韓国は、そのような世界観を得るには、これからだからだ。

| イベント | comments(4) | - | posted by satosugar
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Comment








>高いところの目標に向かってそれを取得する、という志向。
前人未踏の高度技術を得れば先んじるという先進性。
共感よりも、絶対的価値への敬服。

この点はイチローの指向性にぴったり合いますね。
真央ちゃんのみならず、日本人全体の価値観とも合致するのかもしれません。
posted by miyabean | 2010/02/27 12:24 AM |
ありがとうございます。こちらへのコメント:D

キム・ヨナはディズニーだ、とわかった途端、すべてが納得いきました。
なんか「残念感を隠してとりあえず褒める」というマスコミの対応に消化不良を感じていたので…
何がそうだったのか、どうしてそうなったのか、をしっかりとらえてみたかったのです。

確かにそうです。イチローとシンクロしていると思う。それは「日本の美意識」、今の日本全体の生活感覚・共通意識、美意識なんだと思います。ざっくりだし、そりゃ異論もたくさんあるでしょうが。
でも「銀でもスゴイ」「価値あるメダル」の意味を、しっかり語れる人はあまりいなかった。

この場の勝ちに行ってもよかった、でもそれをよしとしなかった彼女の志の強さなのか、それとも盲目的な従順性なのか。
アイスショーを観た友人は「真央ちゃんも色っぽい演技はいくらでもできた」といいます。
今回は、彼女のより絶対性を求める志向がそうさせたのでしょう。

いろいろ感じるところ・思うところ・発見するところがあるオリンピックでした。
だからこそ、人間のやっていることだ、という気がします。
posted by satosugar | 2010/02/27 12:49 AM |
書きにきました(笑)
キム・ヨナ、アイスショーに転向だそうですね。せっかくsatoさんのコレでスッキリしたのにまたモヤモヤモヤーン

これも読んで一層モヤモヤ度があがりました。

去年の10月に書かれた記事 - キムヨナ選手の「世界最高得点」の意味を考える
http://toramomo.exblog.jp/12170207/
posted by ふわこ | 2010/03/01 2:47 PM |
いやー、いいんじゃないですかね?
価値観も方向性も全く違うし。優劣をつけなくても。
まあ、勝ち逃げか?というのはちょっと思うけど、これも時の運命では。
浅田真央ちゃんは根っからアスリートだし、キム・ヨナはディズニーガールズでいいのでは、と思いますw

リンク先については、次の日記にて。
posted by satosugar | 2010/03/01 7:59 PM |
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