Sugar&Spice GUMBO趣味あまから手帳「滋味風味」
すぐそばにあるBluesやHumor、その他もろもろの雑談横丁。
このところ、フィギュアスケート関係の話が多いです。
「あまから」といいつつ、言いたい放題の辛口御免。
その上不定期。気まぐれワガママ放題の無法地帯。
どうぞ大目に見てください。

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アディオス、トノヴァン。私のあしながおじさん。 11:29
JUGEMテーマ:音楽
  「悲しくてやりきれない」というタイトルのblogやmixi,twitterがずらりとならんだ。
誰もがそこを思いつくアイディアなんだけど
本当にあまりにそのことばのままだ
これ以上ぴったりと過不足無く真髄を突いて、
私たちのこの気持ちを表現することばはないんじゃないか
これは作詞がサトウハチロー
さすが日本一の「さびしんぼう」男。

とにかく、あんなに素敵な人が、なぜ自死なのか。わからない
とっさに伊丹十三氏(やはり大好きだった)が思い出された
きっと熟年うつ病だったのではないか、と推測した
ニュースがすすむにつれて、予感は当たっていた

そんなことがわかったとて、やはりやりきれない

私にとってはトノヴァンは「あこがれのオジサマ、あしながおじさん」でした
いつもお仲間のユキヒロ氏や小原氏、林立夫氏や細野ハリー氏と小粋にオシャレに
世界旅行の冒険を語ってくれるような
甘くてほろ苦いオトナの味と香り
それは憧れと望郷の入り交じった世界
いつもジェントルマンでソフトで自由で知的で小粋で
ユーモアがあって情感があって
繊細だけど開かれている
こんな人こそ本当の「貴族的」な人

日本の音楽シーンでは滅多にないタイプ(イヤミが無くて気品がある)だと
地の音楽・どブルースを好きだった私も
思ったモノでした

当時…といってもYMO前夜、このティンパン系+加藤和彦周りというのは
こういうスノビッシュな香りに満ちあふれていて
中でもトノヴァンは本当に、飄々と軽々としていた
風に吹かれるのも楽しむように



最近、夏ぐらいから
「ブルーズ」と「サウダージ」についてふっと思いを巡らしていることが多かったのだけど
トノヴァンの音楽は、日本の中でまさしく「サウダージ」そのものだと思っていました
それはブラジルだとかボサノヴァだとかの「形」ではなくて
もっと根本の「精神」みたいなもので
日本の「せつなさ」とか黒人のブルーズとかよりももっと
軽くて湿度の低いもので
彼の音楽がどんな形ででてきても
もの凄く透明感があって気品があるのは
その根本がきっと、「サウダージ」だからだと思う

(*「サウダージ」は日本の「切なさ」といわれるが本当はもっとニュアンスが違っていて、「望郷」に似た感じがあるといわれ、日本語では翻訳不可能といわれている)

トノヴァンの歌はいつも「高い空」や「広い海」を見上げているような気持ちになる
ちょうど、秋の高い鰯雲の空を見上げて
わけもなく切なくなってしまうようなサウダージ感
彼の暖かい歌は
その隣にふっとそばにいる人の手を握るようなそんな温度で
彼の楽しい歌は
青空をやんちゃに自由に飛び回る様そのものだったように思う
だからクリエイティヴであったし
まさしく近田春夫氏のように「クリエイティヴにノスタルジーなし」の人だったのだと

孤独と人肌と世界を愛していただろうトノヴァンは
きっとふっと、青空のマジックポケットに入ってしまったのだ

あんなにすてきな人でさえ
ふっと迷い込んでしまう「病」を持つことになるという
人間のわからなさをも、思う

それはだれにでもある「悲しくてやりきれない」ことなのだけど
それでも、そうやって、歌は見ていてくれるのです
あなたの歌で、私たちはその「やりきれない悲しみ」をも
共有することができたんですよ
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