Sugar&Spice GUMBO趣味あまから手帳「滋味風味」
すぐそばにあるBluesやHumor、その他もろもろの雑談横丁。
このところ、フィギュアスケート関係の話が多いです。
「あまから」といいつつ、言いたい放題の辛口御免。
その上不定期。気まぐれワガママ放題の無法地帯。
どうぞ大目に見てください。

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福岡レポート2…Where is my GOD? 11:33

さて、昨日の続きです。
思えば昨年の「ジョニー台風」上陸時は、ファッション誌や糸井重里氏の「ほぼ日新聞」などの取材がわんさか入り
写真集のための緒方秀美さん撮影などもあったんだ。
(母さん、あの写真集、どこへいったんでしょうね…)
今回は東京中心ではなかったからか、そんな取材はほとんどないようで
まああの酷い連れ回しブリもちょっと気の毒だったのでほっとしていますが、
同時期に来日していたGAGA様とグンちゃんばっかりのマスコミを見ると
ああなんて手のひらを返したような軽薄ぶり…と思わずにはいられません。
マス的には、ジョニーは美味しくなかったと言うことか。

さて、中原中也のサーカスですが
中原中也自身の視点は、まさに神様か仏様のよう
時間を超えて今目の前のひとときが
刹那で享楽的ですぐ風の中に消えてしまうことを知っています。
茶色い時代がいくつ続いても同じように人は口をあんぐり開けて
サーカスという見せ物を面白がる小さな生き物です。
でもだからこそ、その瞬間がセピア色になっても残しておきたいほど
純粋で混じりけが無く、楽しみを分かち合う時なんだと
そしてそんな時をいくつもいくつも繋げていくことが生きていくことだと
ゆあ〜ん ゆお〜んと、ほんとに単純な運動に象徴されるように。
「ノスタルヂイのない写真はダメだ」といったのはアラーキーですが
その中で、神はどこかと必死で探すのが
アーティストだと私は思います。

紛れもなく、FaOIのスター達は、アーティストでした。





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数ヶ月ぶりのご報告は福岡レポから。 15:11

ほんとにご無沙汰していました。

今年も7月に入り後半戦。
あの3.11の日から、多くの方々がそうだったと思いますが
感情と頭が混乱してしまい、ツイッターではその時その時の想いやら情報やらを出すけど
ひとつのものをまとめる、ということがなかなかしにくい状態になっていました。
我が町ではその1か月前に、「ときわ公園の白鳥が鳥インフルエンザ感染により全羽殺処分される」という
これも大変な事態が起こっていまして
それに対するスタンスと大震災のスタンスと原発へのスタンスとの
統一性が非常にとりにくいのです。
価値観がゆらぎ自分に問うけど、一貫性のある実践とはほど遠い。

いろんな事がありました。
いろんな言葉があり 多くの涙があり 祈りがあり怒りがあり
そんな中での、ありがたい、今の私の生活です。

ふと、中原中也の「サーカス」を思い出します。


  サーカス

幾時代かがありまして
   茶色い戦争ありました

幾時代かがありまして
   冬は疾風吹きました

幾時代かがありまして
   今夜此処〈(ここ)〉での一〈ひ〉と殷盛〈さか〉り
      今夜此処での一と殷盛り

サーカス小屋は高い梁〈(はり)〉
   そこに一つのブランコだ
見えるともないブランコだ

頭倒〈(さか)〉さに手を垂れて
   汚れ木綿の屋蓋〈(やね)〉のもと
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん

それの近くの白い灯が
   安値〈やす〉いリボンと息を吐き

観客様はみな鰯〈(いわし)〉
   咽喉〈のんど〉が鳴ります牡蠣殻〈(かきがら)〉と
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん

       屋外〈やぐわい〉は真ッ闇〈くら〉 闇〈くら〉の闇〈くら〉
       夜は劫々と更けまする
       落下傘奴〈らくかがさめ〉のノスタルヂアと
       ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん


なぜこれを思い出したかというと、この7月2日に福岡であった
「Fantasy On Ice 2011」というフィギュアスケートのショーを見に行ったのです。
フィギュアのショー、って初鑑賞。
というか、ショーというもの自体、私はあまり観たことがなかったかも。
という中での、キラキラとした夢の一夜でした。
まさしくあの時間は、ゆあーん ゆよーんの夢中ノスタルヂアとなることでしょう

(続く!ここから先はハイテンションかもw)


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| figure skating | comments(2) | - | posted by satosugar
Life Goes On....So I wish you have a happy new year! 23:07
 JUGEMテーマ:スポーツ

思えば、あれから1年経ったのか。。

1年前の自分は今の自分と全く違う。1年前ははるか遠くに思える。
子供の時代は、大人より時間が長く感じると言うけれども、それはきっと
「自分の変化」を軸にして時の流れを把握するからだね。

あれから1年、というのは、全日本選手権女子。
昨年の全日本が「劇的」であれば、今年は「死闘」だった(大げさ?)。

昨年の全日本はオリンピック出場権をかけての大変な大会で
中野友加里か鈴木明子か、というデッドヒートだった。
アッコちゃんはフリー「ウエストサイドストーリー」で全身全霊の滑りを魅せて
大逆転3位に入ったんだった。

今年、アッコちゃんはSPで大きく出遅れてFSで挽回するも、4位。
世界選手権は村上加奈子になってしまった。
去年、感激してアッコちゃんにGJサインを送った、あの後輩に。

正直、悔しい。
でも昨年はゆかりんがどんだけ悔しい思いをしただろう。いや、勝った人の何倍も、悔しく泣いた人はいるんだよな。
村主章枝はもう17年選手生活を続けている。
その精神力はいたいどこからくるのだろう。
フジの大げさなキャッチフレーズはだいたい顰蹙だったけど
アッコちゃんを「諦めない女」すぐりんを「こだわる女」とつけたのは
秀逸だったかも知れない。
それがどれだけ大変な精神力と決意がいるか、若いうちはわからない。

アッコちゃんがジャンプが不調ながら渾身のステップを見せてFSの演技を終えて
得点が出た時点でちょっとガックリ来てそこから先の選手を見る気がちょっと萎えてしまった。
ところが、次の滑走・大庭雅ちゃんがジャンプを跳んだ瞬間に
そんな悲しさや悔しさをケロッと忘れたようにまた引き込まれてしまった。
ウディ・アレンの「カイロの紫の薔薇」ラストシーンを思い出してしまった。
映画の主人公と恋に落ちて苦しい想いをしたヒロイン、ミア・ファローが
最後にまた映画に夢中になって自然と笑顔が広がっていくところが
私は大好き。

何があっても、明日はある。人生は続く。続けていくから、何かがある。

そして、今はBSでバンクーバーオリンピックのフィギュアを再放送している。
これが、今年の2月だとは。
2月なんて遙遠くに思える。この時のSPで、ジョニー・ウィアーに衝撃をうけたんだよ。

アッコちゃんは「これでは終われない」と競技生活続行を決めて、
ジョニーの人生も、続いていく。
もうすぐ2011年。続いていく限り、いつかいいことがあるよ、ね?
良いお年を!!







| figure skating | comments(0) | - | posted by satosugar
Finished and Opening! 22:14
JUGEMテーマ:スポーツ



関門海峡の朝。


終わった。私の2010シーズンは終わったよ。

阪神タイガースはCSであっという間に巨人に負け。坂本一人にやられた感じ。
ソフトバンクホークスは最後の最後で負けた。
ペナントあれほど粘って優勝をつかみとったのに。
ホークスに日本シリーズ、行かせてあげたかった。

虎vs鷹という最高のカードを想像してワクワクしてたのに
日本シリーズはロッテと中日?巨人では
ロッテを応援するかなあ、ってかんじです。

これも神様の思し召しに違いない。

明日から開幕の「フェギュアスケートNHK杯」に集中せよとの!!
これで、全力でかぶりつけるってもんだ!

今期ジョニー・ウィアーは競技大会に出場しないが、
素晴らしい選手はたくさんいて、みんなしのぎを削っている。
ああやっぱりうれしいなあ、
スポーツのシーズンがはじまる、というこの感覚は本当に素敵だ。

今、「Be Good Johnny Weir」というアメリカ・サンダンス・チャンネル制作の
ジョニー・ウィアー・ドキュメンタリー番組のDVDをぼちぼち見ている。
一昨年くらいからバンクーバーオリンピックまで
クルーがはりつき、「ユニークなフィギュアスケート選手・ジョニー・ウィアー」を
密着取材してシリーズ番組にしているのだけど、これが本当に良くできている。
NHK杯で首の皮1枚つながってオリンピック出場につなげていった2009、昨年の
彼の緊張や不安を見ていると、とてもついこないだのこととは思えない。

あたりまえのことだが、共にワクワクした日、祈った日、笑った日
そういう時は、二度と同じものはこないのだ。
しかし、悲しむことはなにもないよ。
新しい皮に、新しい葡萄酒をいれよう。





| figure skating | comments(3) | - | posted by satosugar
The soul is something that is inside you when you are born, and the last thing you feel when you die. But your heart is what makes you "yourself". 00:17


写真は先日、門司港の小高い丘側、古い古い住宅地を長崎も真っ青というぐらいの
急な細い道をのぼっていった神社の境内。

さて、その時を少し巻き戻して。

 9月、ジョニー・ウィアーがまたまたアイスショーで来日、なんと、福井・鯖江市でのショーだった。
ショーのメンツもすばらしく、また実家のある滋賀から電車で日帰りできるし、と心は揺らいだけれども、やはり私の現状としては無理だった。悔しいけれど仕方がない。
遠隔地ということは二の足を踏む最大要因だが、あのチケット騒動というのもちょっと引いてしまう原因の一つ。
昔からさほど大きなコンサートへ行ったことがなくネットのチケット争奪戦というのもなじまない。ほとんどがライブハウスで楽しむことができていたわけだ。

さて、福井の様子はまた全く情報が上がらないお約束だったためそれについては書けない。
諸事情がある、といつも言われることだけど、これではだめでしょう。
行けない者のひがみ、かもしれませんが(苦笑)
基本「情報=血液。情報公開というのは血流をよくして活性化させることと同じ」と思っているので、
結局貧弱でしっかりとしたが根付かない弱体文化にしかならないんだと思うのよ。

この時期うれしかったのは、前回来日時の「ほぼ日」糸井重里氏との対談が
アップされたことだった。



これがまた、糸井重里氏(とそのスタッフ)らしい文体というか文章で
「簡単な言葉で本質を」という鉄則できっちりと伝えてくれている。
ジョニー自体がそういう人でもあるのでこの組み合わせは非常に相性が良かったのだと思う。
ジョニーの柔らかなほほえみや相づち、まっすぐな視線、というのが目に浮かぶよう。
(これはジョニーが美形だから、ということではなくて、
インタビューの話し手というのはそのようなコミュニケーションを持っている人が最も雄弁で、
聞き手をぐっと自分の世界に引き込んで包括的に「了解」させてしまう、ということです。まあ美形、というのはよりそれが有利に働きますが)

どの日にちもすぐ読めて非常に面白いのだが、やはり一番印象に残ったのは
SoulとHeartの部分。

I think I was born different. When I skate my best performances, all of my feelings and emotions come from my soul. Figure skating is my outlet, my art, my painting, my fashion design. It's how I speak, and I speak from my soul. When I'm off the ice, I think I act more from my heart". "Soul" and "heart" are two different things for me. The soul is something that is inside you when you are born, and the last thing you feel when you die. But your heart is what makes you "yourself". It's what gives you a face; it's what gives you color. It's what gives you vibrancy. For me, on the ice, it's "soul." Off the ice, it's "heart." It's good to have both. If I were the same everywhere I would probably be bored.

たぶん、生まれつき、ぼくはほかの人と
ちょっと違ってる思うんです。
氷の上で、最高の演技をするときはもう、
すべての感覚と感情が
魂(ソウル)からあふれ出してくる。
フィギュアスケートはぼくの表現であり、
芸術であり、絵であり、ファッションであり、
ぼくのすべて、ぼくの言葉なんです。
ぼくはそこで魂から伝えます。
氷から離れたとき、どちらかというと
ぼくは心(ハート)によって行動します。
ぼくにとって、魂と心は、違うものです。
魂は、生まれてからずっと自分の奥にあって、
死ぬとき最後にそれを感じるようなもの。
ハートは、「その人らしさ」をつくっている。
顔だったり、個性だったり、生きる力だったり。
氷の上にいるときは魂。氷から離れたら心。
そのふたつがあるのはいいことだと思います。
もしも、どんな場所でも同じ自分だったら、
飽きちゃうんじゃないかと思う


ジョニーが自分の天才や天性をどう感じて把握しているのか、が明確に説明されている。
正直私はこんなに自覚しているとは思わなかったので(爆)非常に驚いた。
よく考えたら、そうだよなあ、そのくらいセルフモニターできなければ、世界のトップクラスに入りオリンピックに出るなどできないことなのかも知れない。

SoulとHeartの部分。
「魂は産まれてからずっと自分の中にあって死ぬときにそれを感じるもの」
「ハートはその人らしさをつくるもの」
すべての人が、どこかで感じていたり持っていたりするもので。
何故なのかはわからない、どうしてそれなのかは分からない。
けれども何かしら「導かれていく」と感じるものが、「SOUL」だと。
私は知っている、ああ、それはよく知っている。

例えば、私はジョニー・ウィアーのスケーティングにも
ジェフ・マルダー&エイモス・ギャレットやジョン・ミラーや有山さんのギターにも、
ダニー・ハザウェイや忌野清志郎の歌にも、キャパやアーウィットや植田正治の写真にも
「同じSOUL」を見ていて「それにどうしようもなく惹かれる」ので
自分もできることならそういうものを作りたいと思わずにはいられない。


あと、インタビューで面白かったのは、「チーム、共同作業って分からない」と
糸井さんに逆質問しているところ。
ジョニー・ウィアーが決して「僕に関心のある人だから応えるよ」的なスタンスだけでなく
目の前の人にきちんと反応して、この人の人となり(の本質)について好奇心を持っていることがよくわかる。
そしてそれを素直に聞き、つながっていくのだから、本当に凄い。
イトイさんがまた、非常に感性の高い大人の答えをしていて、ジョニーが感心する。
これは本当にほほえましかった。

自分がインタビューの仕事をしていて、何が面白いかというと
「質問する」ことではなく、その人が生きていることを感じるというか
共感するというか了解する、「出逢う」ことなので
リスペクトと共感と好奇心から始まるイトイさんのスタンスはとても分かるし、
それに素直に反応しているジョニーのこのインタビューが
本当にいい時だったと感じる。(こういうことって、なかなかできないことなんだよね)
日本のジョニーファンは本当に「日本人で良かった」と誇りに思える、インタビューだったんじゃないかなあ。














| figure skating | comments(0) | - | posted by satosugar
JOHNNY the typhoooon!!(台風ジョニー) 15:48
世の中お祭り好きの人は多い。お祭りを渡り歩いている人だっている。
でも多くの人は、お祭りの前のワクワク、そしてその途中の狂乱、その終演の寂寞さを
たまらない想いで体験して通り抜ける。
お祭りは「非日常」だから。
過ぎ去ったあと、戻ってきた世界、自分が持っているのはここでしかないという日常の、
なんとぽかんとしたことか。
しかし、リアルと夢とはリンクしている。そのジョイントは紛れもなく「自分」。
ジョイントが両方をしっかり受け止めてつないでこその、2つの世界なんだから。

日本中がまさかまさかのサプライズだったワールドカップについては、
サッカーにはさほど思い入れがないので、がっつり応援態勢だったのは日本戦ぐらい。
でも他国のプレイもとても面白くて、ドシロウトながらワーワー楽しんだ。
長いサッカーファンには人気がなかったかも知れないが、ドイツのあのチームプレーは
私は大好きになった。
とにかく反応と判断の速度が別格、というか、
まるで「優秀な神経細胞の情報伝達」のようだった。
そう、決勝のスペインやオランダは、ボールがプレイヤーに「生き物のようにすいつく」のとは
根本的に違う考え方のように見えた。
どっちがいいのかは知らないし、以前からのファンは「生き物」と見るほうが「味がある」のかもしれないが。


さて、実は7月7日、ほぼワールドカップと同じ頃、新潟の「Fantacy on Ice 2010」というアイススショーで
我らがジョニー・ウィアーさんが来日したのだった。
そりゃあもう、大変デスヨファンは。特にバンクーバー以降のファンは初の生!
私も行きたかったけど新潟という遠さと家族の事情などもあり、パス。

これまでの流れとしては前のエントリで書きましたが
今期グランプリシリーズエントリ、で今年も参戦!
来日少し前に、全世界のファンとツイッターでチャット!
誕生日に写真集発売!
いくよいくよ!日本行くよ!この便の飛行機に乗るよ!
ほーらのったよ!日の丸のペティキュアしちゃった!

とまあ、「これでもかっ!」攻撃。
おお、こうやってギリギリに追い込んで火をつけるんだなっ、
おっしゃいくぜがんばるぜ!日本の子猫ちゃんまってろ!ってことなんだなっ!

と思いきや、熱烈歓迎成田でのファンサービスのあと
「ごめんなさい、今期のコンペはスキップします」とのアナウンス。

なんという反則技…
もう、唖然、でした。予想されたこととはいえ。
そしてあーた、日本のファンは優しいからこういう時に応援しっかりしてくれるだろう、
と読んでたでしょ。

と小一時間説教したくなりつつも、やはりカワイイとかチャーミングというのは
人間、「得」なのよ。
彼は彼なりに一生懸命であるのだ。
ほんとに、ここはしっかり考えなきゃいけないときなのだと思う。

来日している間、twitterで「いまなう」をご報告してくれる。
とにかく、時差がないし同じ国土地続き、というのがファンにとって否が応でも一体感を生む。
twitterのフォロワーが盛り上がる盛り上がる。

ショーは土日で3回、写真も動画もNGTV放送もなし、というドケチな戦略のため
ほんとに漏れ聞こえるつぶやきでしか、中の様子を知ることができない。
それも、行ってる人はもう、ねじがぶっ飛んでいるから、まともなことはよくわからないw
とにかくその「騒動」の空気を感じて息を吸うのみの、行けない組。
それはそれで、一つのこの経験、というか「この時の体験」なのだと思う。


終わってからは東京移動で、今回面白かったのが、糸井重里氏との対談。
誰がどのようにオファーしたのか興味もあるが
ロッキングオン社とジョニー・ウィアーというラインは、以前から想像していたのだけれど
糸井重里とのラインは、思いつかなかった!
まさしくオンライン、アクセスしているときに
JWeのTweetが飛び込んできたときは、ほんとに目を疑うというのはこのことか、というくらい驚愕した!

Heading to interview with @itoi_shigesato!! I'm so excited!

糸井重里氏はほぼ日新聞でバンクーバーのJWeを注目していたから、そのながれなんだろう。
しかし、イトイさんが思うよりもきっと、彼は天然だよ?と思っていたら
なかなかナイスな洞察が入った。

掛け値なしに、いい時間を過ごせたと思える。ジョニー・ウィアさんの「ほぼ日」訪問は、ぼくにも最高の刺激になりました。超素朴な言い方をすれば、大好きなミニーマウスさんがやってきたみたい。そしてそのミニーちゃんは、笑福亭鶴瓶さんより親しみに満ちているんだ!OK?

ジョニー・ウィアーさんとの対話の内容は秘密。いずれ「ほぼ日」で読めるようになります。英語も再録する予定。おそらく、どこでのインタビューともちがったものになってると思う。アスリートであること、アーティストであること、ただの弱い青年であることを、すべて無くしてない人。

イトイさんとは3時間ほど?結構長く対談し、翌日はスケートのレッスンをするという
ゴーカ企画。
その次の日にイトイさんが「女性性」ということについて書いていたけど
そういう流れなのかも。「ミッキー」ではなくて「ミニー」といったところが、ナイス。

おそらく世界中で、アスリートとしての彼、スターとしての彼、についてのアプローチはいくらでもあった。
けど、なんというか「存在としての彼」の理解者として、真正面に取り組み
そこにある「共有するモノ」に切り込んでいったのは初めてじゃあないだろうか。
私はこれを待ってた!気がする。


そしてもう一つは、「コーヒーテーブルスタイルのアートフォトブックを9月に出す」
とのことで、原宿で撮影。これが私の大好きなBLACKBOOK並の
世界観を出した写真集になりそうで、また大喜びしてしまった。


ほかにも、たっくさんサプライズがあって、
新書館さんからはBGJW(米サンダンスチャンネルで製作、放映されて大人気だったJWeのドキュメンタリーシリーズ)のDVDが日本発売!(た、高いけどね…)
9月にはショー?かなにかわからないけど再来日!(まあ彼の言うことだからわからないけどね)
日本語覚えてるよ!のローマ字日本語アピール&(^^;)

極めつけはエージェントのタラ嬢が帰ったその日に、

Thank you to Intercontinental Tokyo Bay for the amazing suite!!

まったくもってお騒がせなスターの貫禄十分、なのでした。

そうして、さんざん振り回され泣いたり笑ったりした子猫や天使を残して

日本最後のツイートがこれだよ。

Follow shite ne @JWArtProject. Saishin news appu shimasu. Aishtemasu! ^^

ああそうですか、宣伝ですよねアイシュテマスってあなた

i(愛)がひとつぬけてるよ…(タメイキ)


ジョニー・ウィアーという人間にとって、今回の来日がいい刺激になったらいいなと思う。
彼はまだ方向性を決めかねているし、「自分が何者であるか」を意識的に選択して
表明するまで時間がかかるのだろう
ただ、「彼の持っている価値」がどういうものなのか、が
イトイさんなりアートブックスタッフなりから感じるものがあれば
大きなプラスになる気がする。
彼は「アスリート」で「アーティスト」で「悩める青年」のすべてであるけれども
きっとそのどれかを主体的に選択するときが、第2の誕生なんだと思うから


とにかく天然スターなのは間違いなく、
なんというかファンの私たちははまるで小悪魔キャバ嬢の手のひらの上なのか?というほど
一挙手一動にわーわーどきどきしていたわけで
(私などは持病の腰痛・神経痛が出てきて動けないこともあって、がっつり覗いていたわけで)
しかしこれもお祭り。熱狂の想い出というのは、何物にも代え難い
夢のような想い出になって刻まれていくのだから、これでいいのだ。

流されて 流されて どこへゆくやら
くりかえす くりかえす いいことも やなことも

寂しいよって 叫んでも
なにももとへは もう もどらない
欲しいモノはいつでも 遠い 雲の上

明日もどこか 祭りを探して
この世の向こうへ 連れて行っておくれ
夢の中

夢の中 雲の上
夢の中 雲の上
遠くまで     (BO GUMBOS 「夢の中」)













| figure skating | comments(8) | - | posted by satosugar
Heartbroken Under the Poker Face 14:24
 
JUGEMテーマ:スポーツ

Johnny Weirの写真を貼ろうとすると迷ってしまう。
前回BlackBookのフォトセッションを出したのは、私が写真主体で観ているからだけど
スポーツ選手に随分と失礼なことをしてしまったような気が(汗
かといって、どれが一番彼らしいだろうか?と思うとこれも悩む…
昔の、目を疑うばかりの美少年ぶりを貼るのは、昔に生きる人間みたいでいやだし
かといって最近の扇情的なのもそれはまた誤解を生むような気もするし。
だから、Johnny Weirという人は「これ」一つでは語れない多面的なところが重要で
(ファンはみんなそれを知っているけどね)
つかめたような、つかんでいないような「謎」がまた、よかったりするのだ。
(人間、解けない「謎」ほど魅惑されるモノはないものね)



ということで、これから先は、全くの私の仮説、とか妄想、です。
実際は、来年1月に出されるという『Johnny Weir自伝』を楽しみに待っておきましょう:D



OP後にロシアで開催されたKOI(KING of ICE)ショーでロシアに入ったJWのインタビュー。

<ロシアは魂に生きている Johnny Weirインタビュー>

一応原文はこちら

いくらかのリップサーヴィスはあるだろうとしても、JWのロシア好きは相当なモノで
USAチームなのにロシアのジャージを着(USAチームのお偉方が激怒したらしい)、
マスコットはチェブラーシュカで、
コーチ陣も完全にロシア勢。

それは本当に「遠くにあるおとぎ話の国」のように思えたんだろう。
それだけなら、小さい頃のあこがれ、で済んだのかも知れない。
素朴さの中にも少しヨーロッ派文化が混じった優雅さのある街や、穏やかな自然。
しかし、JWは何かもっと深くに自分と繋がるような、
まるでそこが、故郷のような感覚だという。
(DVDで彼は「前世はロシア人だったのかもと思うくらい、懐かしい気分になる」とコメントしている)

彼の生まれ故郷はペンシルヴェニアのど田舎で、アーミッシュの地域だ。
彼の家族はアーミッシュでは無いそうだが、「ホイットニー・ヒューストンを知ったのは12歳の時」というくらい、いわゆるアメリカンカルチャーとは無縁の環境の中で育ち、
祖父の農場で乗馬選手のジュニアとして練習に明け暮れていたというから、
ロシアのその風景と故郷とは共通するところがあるようにも思う。
しかしまた、故郷にはなくロシアには「何か」があったのかも…彼のイメージでは。

ところで、5歳の時って何年だ?と思ったら、1989年。
「東西冷戦終結の年」なのだ。

両親には『ソ連はコワイ国だから』と言われたそうだから、本との出逢いは直接世界情勢とは関係がなさそうだ。
でも、ソ連崩壊、そしてベルリンの壁崩壊の年に、JWが「ロシア」に出逢うのはもの凄く象徴的な気がしてしまう。

世界は二つに分かれていたのが、これで一気に「アメリカが正義」になった。
それまでのアメリカには、まだ自己反省した時代もあり
客観視したり相対化する事もできたが、
ここから先世界は「民主化」というグリーバリゼーションの価値観で覆われることになってしまう。
自由競争に拍車がかかり、効率化と有効性の精度を上げること・社会適応することが「正しいこと」になっていく。おおざっぱないい方だけど。

JWが憧れた「ゆったりと穏やかに時間の流れる優雅な国」は、本当に現実世界のなかで「夢の国」になってしまった。



JWの滑りの魅力は、具体的なテクニックから離れた解釈で言えば
その「アンビバレント」さにあると思う。
この人はこれがまた手が込んでいて、どこを切っても「二律背反」を抱え込んでいる。
これはきっとロシアに心を奪われた繊細な子供、の時代から
様々な形となって彼にまとわりついてきた命題なのではないかと、私は勝手に想像している。

彼が、5歳の時に見た「ロシア」にあったのは
土足で人の心にどかどかと踏み込む無神経さや、表裏を使い分ける不誠実さとは無縁の
穏やかに流れる時間と人間関係の距離感
オープンマインドなまま、彼が生きられる自由のある場所、のイメージ
これも私の勝手な想像なのだけど。

セクシャルな属性「男なのか?女なのか?」ということからも
「アメリカンモダンタイプなのか?ロシアンタイプの古典なのか?」ということからも
ボーダーレスであると言うことは
「どこにも属さない」「何にも適応しない」はみ出し方をしている自分がある、ということだ。
(彼は古典的な滑りが好きだと言うけど、実はバレエなどは全くやっていない)
「そんなの関係無いよ!」という方向がもし未来へ向いているのであれば、
それはシュルタイツのように全く現代的な好き放題を、未来へ向かって放り投げているだろう。
JWの方向はそれとは真逆の「過去」へのベクトルのように見える。
JWの世界、というのは、ロシアクラシックバレエ的な定型的優雅さではなく
そんなベクトルのセンチメンタリズムとメランコリックさ、なのではないか。

「LOVE Is WAR」「I love You,I hate You」「Fallin' Angel」などのタイトルになると
二律背反や葛藤、と言うテーマは顕著で、
時には切なく叙情的で、時には享楽的に爆発するのだが
それは、今人気のLADY GAGAやそのルーツのマドンナなどの「過剰さの果ての気高さ・ピュアさ」などよりも(彼がsuitableだと思っているのはそこだろうが)
どちらかというと、ピュアすぎるくらいの70年代のアメリカンシネマ・ヒーロー達を連想してしまう。
それは「個」として立つかどうか、という印象の違いだ。

「何者かになること」よりも「自分でいること」から離れないで
自分でいる自由を何よりも求める姿は、良識的なオトナから言えば
単にわがままだとか、幼稚だと言うことでくくられてしまう
しかし、彼の滑る理由は「その場所へいくこと」なのだから
現実的にはトリックスターとなり自由を主張し
なおかつ、勝負では、その圧力をねじ伏せて、勝って正当性を証明しなければならなかった
彼の勝負とはそういうモノだったような気が、私はしている。

そして4/28にIce Theatre of  NY(アイススケートとコンテンポラリーダンスとの芸術的パフォーマンスイベント)でみせた「heart broken」という小作品。

音楽がリチャード・クレイダーマンだとつぶやくのを見たとき、
正直ほとんど驚愕して膝ガックンだった。
何故、誰も思いつかないほど今更なクレイダーマンなんだ?!
でも、ふたを開けてみると、それがダサイとか時代遅れとか言わせないほどJWにマッチしていて、二度驚愕させられてしまった。
衣装の現代性と滑りの凝縮感が、音楽の普遍性を引き出した感じ。見事すぎる。
私は昔の美少年よりも、今のこのギリギリの表現性の方が何倍も人間的で気高く美しいと思うし、これを観られて良かったと思う。


「勝負」とは少し離れて、自分のメランコリックとオセンチを
濾過してぎゅっと圧縮し、純度と硬度を高めた「今のJWエッセンス」。
トンデモナイセレブ活動と喧噪の中にありつつ、
短期間でこの作業ができてしまう彼の力に、改めて感動したり
ちょっとホッとした私なのでした。















| figure skating | comments(2) | - | posted by satosugar
There are much bigger, smarter and more important fish to fry every day. 16:48
 
JUGEMテーマ:日記・一般

Idiots are meaningless after all.

と続いた、Johnny Weir このまえのTwitter。

毎日、もっと大きくて賢明で重要な「やらねばならないこと」は、たくさんある。
馬鹿は結局無意味だよ。





これは、「花が咲くまで殺すな!」Blogのnoraさん作。
お願いしていただいたのです。
最近のファンにとって、いつのプログラムが何でどんな服装かは、いくつかは覚えているけど
こうやって整理してみると、これでもう、一つのポスターのような完成度。
すばらしい!ありがとうございます!

これを作ったことで、久しぶりに「作ることのオモシロサ」を思い出した、と
noraさんsaid。



本当に不思議ですが、映画でも音楽でも文学でも、スポーツでもそうなのですが、
ただ「面白かった」「よかった」だけでは語り尽くせないなにか、を受け取ってしまうような
そんな力を持つモノに出逢うことがあります。
それは本当に形や色や簡単な言葉に置き換えられるものなどではなくて
受け取ってしまった方は何故か、訳のわからない熱量にじたばたしてしまったり、
スピードと浮遊感バッチリで心が遠くに飛ばされてしまったりして
突き動かされるように何か「行動」してしまったりします。
それまでの世界が全く違う色でもって広がり
そこにある時間や意味に、まだ知らない奥行きがあることを知ったりします。
大きな意味で、これは「恋愛」なのかも知れません。魅了される、ということでは。

良くも悪くも、そういう力を受け取った一人一人は、全く異なるそれぞれの生活世界なのに
その力は形を変えて、何かを突き動かして一つの結果を生み出していくのです。
それはほんとうに小さな事…例えば、目の前のゴミは拾う、や、
必ずまつげにビューラーを当てる、だったり、
もの凄く大きな事…世界中の人が愛する音楽を作る、とか、
凄い写真を撮る、とかかもしれない。
でも重要なのはその「効果の大きさ」ではなく「全く別の人間を突き動かす」
その現象自体なのではないかと、思うのです。都合のいい解釈ですが。
受け取ったパワーを素直に愛して信じ、素直に自分の形に変えてアウトプットする事から始まって
すべての文化は綴られてきているように思います。
だからイイモノに出逢ったら、その想いを素直に出して自分の細胞にしよう。
初心、忘れるべからず…というのは、
「もらったパワーを思い出そう」ってことだよね。

Johnny Weirは11歳の時、リレハンメルオリンピックの女子フィギュア選手
オクサナ・バイウルの「白鳥」を観て、電気が走ったように
ローラースケート靴を履いてくるくる回ることをはじめたそうだ。
冬、ペンシルベニアの田舎、凍ったトウモロコシ畑で中古のアイススケート靴をつけて
頭の中はすっかりオリンピックに出ている「白鳥」になった。

男の子なのに「女子フィギュア」というのは、本当に彼らしい。
それは「フランボアン」という意味ではなく
自分がいい、と思ったモノはいいんだ!キレイなんだ!というロケンロー感覚だ。
そこからある意味全く、一歩もぶれていない彼は、
オクサナ・バイウルのパワーを何倍にもした、類い希なロッカーで
素晴らしいパワーの「増幅器」なんだよね。











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闇に引き込まれるのは簡単だ。楽しい気持ちを信じよう。 23:00
JUGEMテーマ:スポーツ
 
座右の銘といわれたら、簡潔なのなら
「おもしろき 事もなき世を おもしろく」

を出す。高杉晋作にさほど思い入れはないが、これは自分に言い聞かせるのにぴったり。

そして、長いのなら、YO-KING(倉持陽一)が1999年5月15日に書いているコラムにつきる。
少し長いが引用したくなった。

 私たちは何かしら良くない何かを心や体のどこかに持っている。だけどそんなモノには負けずに、楽しく軽やかに前向きに表現し続ける。人前で個性を発揮し、芸を見せ、金を稼ぎ、何かを伝えようとする。
 それは時には汚く、時には信じられないくらい美しい。汚くても美しくてもすばらしいことにかわりはない。
 ぼくは不まじめな表現者なのでそうではないのだが、時々ギリギリのところでやっている切迫感のようなものを感じる人がいる。「アンタ、すばらしいよ」と声をかけたくなる。
 ヤミに引き込まれるのは簡単だ。だが、光の方へ歩いて行こう。楽しい気持ちを信じよう。
(真心ブラザーズ「P.D.C.ノート」より『僕のすばらしいカレー』)

ずっと、折に触れ、この言葉は私に問いかけ続けている。
ヤミに引き込まれていないか?
楽しい気持ちを信じているか?

またこの言葉を持ってきたのは、Johnny Weirに重なったからだ。

私が最初バンクーバーOPのショートプログラムで衝撃を受けたのは、これではなかったのか。
いや、美しかったのだけどそれは今までの「ただ美しいフィギュア」という次元とは明らかに違っていた。
「清濁併せのむ」汚くて美人間の裏表を、鬼気迫る、とかやむにやまれぬとか、そういった気迫でぶちまけた。そんな風に感じた。
だから「よくやった、あっぱれ」だと思ったのだ。
これはおそらく、この演技を見て何かしら心動いたほとんど人の感情と同じだと思う。
糸井重里が、ほぼ日新聞でかいていたらしい。

ぼくの、いま現在のいちばんの興味は、

男子フィギュアのジョニー・ウィアー選手です。

芸術の定義そのものがそこにいた、という感じです。

メダルだ、得点だ、観客だ、国だ‥‥どれも、

この人には関係ないよ、という印象に見えました。

やむにやまれぬ表現欲みたいなものを、

他の誰でもないじぶん自身に捧げている。

つくづく、そういうふうに見えました。


『吉本隆明 ほんとうの考え』の

「010芸術」で語られていたような「芸術」を、

この目で見たぞ、という気持ちになりましたもん。

いやぁ、いいもの見ちゃったなぁ。


明石家さんまも、テレビで同様のことをいっていた。(もしかしてほぼ日見た?w)
確実に、みんな「そこ」に打たれたのだ。

ところが、少しJWのことを知るようになって、どうしてもこの点がギモンだった。
彼は25歳。ラストチャンスだ、とインタビューやテレビドキュメンタリーで何度も言っている。絶対勝ってやる、オリンピックで金メダルを獲るのだ、と。
確かにこの世界ではこの年は年配で、4年後は29。可能性ははっきり言って低い。
そんな人がどうして、「勝ち負けにこだわらずに」「自分の表現の為に滑る」のか。

古くからのファンはみんなご存じのことだけど、彼はドラマチックと言うほど
アップダウンの激しい経歴でここまできた。
1996年、12歳というストロースターターながら天才の凄さ、2001年あっというまに世界ジュニアチャンピオンになる。スケートを始めて5年だ。
2002〜2003年そこから一度どん底になったものの、2004年地区予選から這い上がり全米選手権優勝。ここからは全米選手権三連覇。20前後だ。コワイモノ無しの時期。
2006年トリノOPが21歳で初出場し、SP2位(白鳥を踊った)をとりこれで!と思いきや、
FSで大きく崩れ5位。ここから翌年までまた、一気に崩れる。
コーチを変えて再挑戦した2007年、いいところまで行くが、同米ライバルのライサチェックになかなか勝てない。全米タイトル奪回では、2人が同点をたたき出し、FSの眛静声圓1位というルールに泣く。
2008年はまた2位・3位・全米選手権で5位。なんと、チームUSAからハズされてしまう。
これには本人のプライドもずたずたで、引退も考えた。

しかし、2009年、奇跡の3度目復活の賭けに出る。
振り付けをデビッド・ウィルソンに依頼した。
この人は、カナダの売れっ子振り付け師でキム・ヨナの2プロを作った人だ。

このデビッド・ウィルソンという人に関して、いろんな意味で私は非常に興味があるのだけど
一番感激したのはこの言葉だ。

「選手には勝ち前を越えたところにいってほしい。メダルが取れた、取れないということよりも、本当の自分が誰なのかを氷の上で表現してほしいんです」


しかしこの言葉を、最初から納得してJWは彼に振り付けを依頼したのではないのだ。
ロシア風の、優雅なスケートが好きだった彼は、デビッドの嗜好は彼の好みとは少し違ったと言っている。しかし、これまでをブレイクスルーするために、高得点を出すキム・ヨナや他の選手のように、起爆剤として彼との化学変化を求めていったのだ。
結果、とてもエキサイティングで面白く、センセーショナルになった、と言っている。
それが、あのSPだったのだ。

これを知った時、目からウロコというか、一気に謎が解けた。
あの、「やむにやまれぬ自己表現」というのは、デビッド・ウィルソンの演出だったのだ。
JWは実は、あくまでも「勝つために」その表現に身を投じたのではないか。
彼は「勝ち負けなど関係無い」どころか、オオマジで、ガチで「勝ち」にいったのだ。

「勝ちにいく」というのは自分を奮い立たせ自分を信じ、また勝負を信じることからしかでてこない。
あのSPのオーラは、やむにやまれぬ表現欲というよりも、
「闇に引き込まれるのは簡単だ。楽しい気持ちを信じよう」という
ギリギリの勝負に挑んだJWのものだったのではないだろうか。

もちろん、彼自身デビッドの振り付けを受けるときにそのコンセプトに影響されただろうし、
実際「勝負ではなく旅に連れて行くこと」という発言もした。
それは了解されたコンセプトだっただろう。
でも、圧倒的インパクトはありつつも評価は思ったより低く、6位という結果になった。

今日、音痴のwカレが「シングルをリリースする」
「フィギュア世界の政治的裏事情とかをもりこんだ自伝を書く。
それでOPのメダルが取れなかったのだから」というニュースに驚いた。
歌はともかく、暴露本になると、選手生命どころかスケート生活なげてないか?
OP後、ジャッジは不当だあなたはもっと上だったはずだ、というマスコミの追い風に
カレはまた、揺れ動いているのかも知れない。
いや、古くからのファンなら「こんなことはいくらでもあった」というだろうか。

私はJWが今後どんな道を歩むのか、たとえリンクを降りてもできるだけ見届けたい思いがある。それはとんでもなく辛く、切ない姿であるのかも知れないけれども、見届けていきたいのだ。
これは自分の、悲しい経験からくる後悔からきている。
ただ、これだけは思うし、思ってホシイと祈るだけだ。

闇に引き込まれるのは簡単だ。だが、光の方へ歩いて行こう。楽しい気持ちを信じよう。








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Back to Black,but not to be an origin 11:22
JUGEMテーマ:スポーツ

3/2から書いていないということは、1ヶ月半ぐらいの間だったわけですね。
何かもの凄く長く、遠いところに来た気分です。
放浪の旅に出たら帰れなくなってしまった、わけでして、
だからといって、homeを忘れたり捨て去ることもできません。

ストレートに正直に言うと、なんとオリンピックから完璧に
「フィギュアスケート中毒」
に陥ってしまいました。ええ、寝ても覚めても状態です。
Johnny Weirに連れ去られてしまったわけですが、この人がまた、知れば知るほど
オモシロイというか不思議というか深いというか
とんでもない素晴らしい存在で、彼を通していろいろなことを見聞き感じ考えることができる。
新しい世界、新しい知識や思考や発見は。いつだって刺激的で何よりも楽しい。

思えばこんなことは初めてではなく、13歳でBeatlesを聴き狂ったときから
いつだってこんな調子なんだな自分の人生は。何かに驚いて何かにトチクルッテ
好奇心丸出しで脳内は完璧にそれ一色でドーパミン放出しまくりで、
そ、ドーパミンハイ+の人。

問題なのは現実生活やそれまで必死だったことにカンして
すうううううっっと色が褪せて見えてしまうことで。
まあタイミングがあってしまったということなのか、そいう流れで気持ちが他所へ行ったのか、
どちらもあるのだと思うけれど、とにかく写真を撮っていないんです。
手がけていたBarBarも、天候やら仕事の絡みやらでちょっと延期したりしていたら
あっという間にこんなに間が開いてしまった。
以前の「撮る気無し!」とは違って、撮り始めたら撮れる、
楽しいこともわかってるんですが。
(そういえば写真を始めたら一気にそれまでの「音楽」に対して
興味が薄くなってしまったことに自分でもびっっくりしたなあ)

大人げない。いい年してセルフコントロールもできないのか。これじゃあ信頼性ないね。
一つのことをつきつめていってこそ大成するモンだ。
リアルで身近な出来事こそ大切だ。
毎日つまらなくて当然だそれが人生さ。

内田樹氏が好きなのは、以前どれかの本でこんな風なこと(正確ではないけれど)
「おそらく自分は、いつも何かになろうと思っていたのではなく、
いつも自分でいようと思っていたのだ」
これを見て、決定的になったのだった。

何かになる人生、自分でいる人生。

Johnny Weirも、同じ点で引っかかっている人に見える。
(いや、すべての人が、引っかかっていることなんだけどねw)


さて、この1ヶ月半に考えたことなどを系統立てて記述すると言うのは
とても大変で気が遠くなってしまうので、
日々の動きから、こぼれてくるその辺のことをまたぼちぼちと書こうかと思います



これは私が撮ったjohnnyWeir…だったらどんなに凄いだろう!!

Black Bookというファッションマガジン(オンラインもあり)での撮影。
めっちゃくちゃクオリティの高いハイファッションphotoでアートなんだが、
これでスケート連盟やマスコミは
「スキャンダラス」との非難囂々。(レギンス&ヒールphotoが特にね)
わたしならこんなん撮れたらシンデモイイ!けどねえ:D

ここに、その問題写真や他の「ベニスに死す」なの?みたいな美写真があります。
是非見てみて。写真ファンも。

Retro BlackBook: Johnny Weir in Heels

撮影:David Armstrong
Photography: David Armstrong. Styling: Elizabeth Sulcer. Hair: Jeff Francis for Kerastase Paris at the Wall Group. Make-up: Angela DiCarlo at CA Management. Photographer's assistants: Clarke Tolton and Hao Zeng. Location and equipment: Splashlight Studios. Color processing: Diapositive. Printing: Aporia Inc. NYC. B&W processing and printing: Kelton.






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